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黒服を着た男たちについていくと、エレベーターの前で止まった。「おい、とりあえず地下一階から案内する」無愛想に男は言った。「地下一階って何があるんだおっさん」「おっさんではない。まだ三十二だ。そうそう、俺がお前の担当のゲイルズライトニグ・ジ・エアロ・パニッシャー・オブ・デス・マキシマム・・・・・(以下略)だ。よろしく」ゲイルズライトニング・・・・・・(以下略)はそういって手を差し伸べた。
「さっきも言ったが、俺のことはげっそりさんって呼んでくれよな」二人はエレベーターの前で硬く手を握り合った。そして抱き合った。傍から見ればただの変質者なのだが、ここは出会いのシーンなので勘弁願いたい。
ゲイル(おっさんの名前は長いので、ここでは、ゲイルと表記することにする)はエレベーターのボタンを押した。数秒もすると、ドアが開いた。げっそりさんとゲイルはエレベーターに乗り込んだ。エレベーター特有の気持ち悪い浮遊感にゆられると、すぐに
着いた。「ここが、研究フロアだ」げっそりさんは眼を丸くした。そこには、本当にSFの世界でしか見たことのない、研究施設だった。「すげぇ、ここで何してるんだおっさん」「おっさんじゃない・・・・・・・」ゲイルの言葉をさえぎって、げっそりさんは切り出した。「もういいから、そんで、何をしてるんだよ。ここは」「ここは、SEEDについて研究している。そう、SEEDだ」「SEEDって・・・あの光のことか」「そうだ、だが君にまだすべてを伝えるわけにはいかない」「そんな、勿体ぶんなよ、おっさん」「おっさんじゃないと言っているだろうが」あまりに真剣におっさん(ゲイル)が言うので、げっそりさんは聞いてみた。「なぁ、ゲイランニング・・・だったっけか、おっさん。それ本名か」「ゲイルズライトニング・・・・(以下略)って言ってるだろ。ついでに言うと本名じゃない」「はぁ、そんな長ったらしい名前覚えさせるぐらいなら、本名
教えろよ。おっさん」「だからおっさんじゃないと・・・。俺がお前に本名を教える
ときは、お前が俺に認められる人間になってからだ」
・・・・・・・ちょっと待て、俺。なんか本当にここで暮らすことになってないか?これは罠だ。騙されるなげっそりさん。